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> チップ-2
昨日の続きです。

私の住んできたところはカナダとの国境に車で1時間半くらいのところだったので、何度かカナダのバンクーバーに遊びに行ったことがあります。

あるとき、ご飯を食べようと思ってウロウロしていたら「回転寿司」のお店を見つけました。日本食を食べたいと思っていた矢先、回転寿司ときておもわず入ってみました。扱っているネタは決していいとは思いませんでしたが、まさか海外でこんな体験ができるとは!!という気持ちと、バイトか何かで働いている子の中に何人か日本人がいて、「こんなところにも頑張っている日本人がいるんだな」と嬉しくなってしまいました。ちなみに、店自体は日本人ではなく東南アジア系の人が経営しているようでした。

正直、値段が高いかなと思い、程々に食べて帰ることにしました。頑張っている日本人の子にっていう気持ちもあって、ちょっと多めにチップを置いて席を立ちました。会計に行く途中、従業員の人がチップを持っていったのをチラッと見ました。

さて、会計を払って帰ろうと思ったら、店員の東南アジア系の人がお金を受け取ろうとしません。何か「足りない」と言っているようでした。でも代金はあっているし、どういうことかと聞き返したのですが、何を言っているのか分からないし、この人の英語もよく分からない・・・。そうしたら、日本人向けに作られた案内のようなものを見せられました。どうやら私が英語を理解できないのだと思ったのでしょう。

その案内には次のように書いてありました。

「チップは代金に含まれていません。」

・・・唖然としました。そもそもチップなんてものは要求するものではなく、客からの気持ちなのです。寿司屋なんていったら、経営者は日本人だとほとんどの人が思うでしょう。日本人はチップを要求するなんて思われたら心外です。まして私は既に多めにチップを払っているのです。

そこで、「チップは席に置いた」と言いました。しかし既に誰かが持っていった後だったので、その場には残っていません。日本人の従業員の子が、私が既にチップを置いたと言うことを説明してくれたのですが、埒があきません。また、その従業員の子達もあまり強く言える立場にはなさそうでした。イライラした私は、その場にそれ以上居たくなかったのと、日本人の子達に迷惑をかけたくなかったこともあり、チップをもう一度払って出ることにしました。

こんなところ2度と来るかという気持ち、ああいう人たちの下で働いている日本人に対する気の毒だなあという気持ち、など色々あり非常に不愉快な気分でしばらくいました。

しかし、しばらくしてふと思いました。我々日本人は、日本人であるということで海外でも比較的扱いがいいほうです。しかしながら、東南アジア系の人たちは残念ながら扱いの面で私たち日本人とは雲泥の差があるような気がします。そう考えたら、あの人たちは理由はどうあれ海外でやっていくには、逞しく生きていくしかないのではないだろうかと思うに至りました。これが正しい考え方なのかは知りませんが、そう思ったのです。

チップの話から思わぬ方向に話がそれてしまいましたが、まあいいでしょう。
by yoshix619 | 2004-04-08 13:27 | 思ったこと。

思い出なのでネタはフレッシュではないかもしれません。「のすたるじー」です。
by yoshix619
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